似ているけれどもチョット違う

2019年10月17日

山岡です。

海外、特に中華人民共和国で働く人、あるいは接触される方に参考になればと書いているのですが、いくつかのキーワードがあり、そのうちの一つが「似ているけれどもちょっと違う」なのです。

日本人と中国人。
見かけはとてもよく似ています。
でも、よくよく見るとちょっと違う。
そのことが日中間で小さな誤解を産み、その小さな誤解がやがて大きな溝になっているように感じます。

日本人が中国で中国人と一緒に仕事をする。
見かけは日本人とほとんど同じの中国人。
加えて日本語のできる中国人ともなればもう頭では「この人は中国人だ」とわかっていても時間が経つとそのことを忘れてしまうようです。

たとえば中国にある工場を歩いていて、作業標準通りにしていない中国人ワーカーがいるとする。

これが日本にいて、日本人相手なら現場でその場で厳しく叱責してもいいでしょう。
でも、中国ではそういう行為をすると効果が出ないだけでなく「日本人憎し」にまで発展する可能性があります。

中国では普通に反日教育がなされています。
そんな中国で日本人の会社や工場で働く。
深く考えていないかもしれませんが、ちょっとしたときに友人や親戚に、

「お前、日本人の会社で働いているのか。非国民!」

冗談かも知れませんがそういったことがこれまた普通に言われているのが中国。

そして、よく言われることですが中国ではメンツを重んじます
そんな中国で、人前で自分の間違えを指摘されるということがどれだけメンツを潰すことになるかなんて日本人には想像できないでしょう。

当たり前ですが、中国で生まれた中国人は生まれた時から中国にいます。
周りは全て中国人で、その中国人に教育されていますし、環境も日本とは全く違います。

日本では「こういう時にはこうすればこうなるだろう」ということが同じ東洋人だからよく似ている反応はするのですがそれが少しだけ違う。
この「少しの違い」があることを見かけに騙されてついつい忘れてしまいます。

西洋人のように見かけが違えば、いろんな誤解は避けられると思うのですが、残念ながら日本人と中国人はとてもよく似ている。
でも、考え方や反応はホンの少し違う。
この「ホンの少しの違い」。
わかっていても私自身よく忘れてしまいます。

「日本人と中国人はよく似ている。でも、ホンの少し違う。」

このことを常に意識すると自分勝手な思い込みからも離れることができ、冷静に対応できるように思います。

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